高山病

高山病

急性高山病の定義:1991.2 Lake Louis Canada

高山病_急性高山病の定義

新しい高度に到達した際に、起こる症状です。頭痛、及び以下の症状のうち少なくとも1つを伴います。

消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐)、倦怠感または虚脱感、めまい、またはもうろう感、睡眠障害。

登山中におこりうる疾病傷害について

高山病_疾病傷害

登山中におこりうる疾病傷害については、下記の疾病傷害があります。

「下痢・腹痛・便秘・痔・虫歯・食中毒」、「日焼け・やけど・口唇ヘルペス」、「虫刺され・植物のかぶれ」、「雪目・結膜炎など目の疾患」、「ケガ・出血・突き指・骨折」、「捻挫、こむらかえり・腰痛・膝関節痛」、「靴擦れ・足のマメ」、「熱中症」、「一酸化炭素中毒」

ヒマラヤトレッキングでよく見られる病気や傷害(by Jim Duff,2006)

高山病_ヒマラヤトレッキング

ヒマラヤトレッキングでよく見られる病気や傷害の割合は、下記のようになっております。

急性高山病「17%」、下痢・食中毒「13%」、呼吸器感染「9%」、外傷「3%」、腹痛・嘔吐「2%」、脱水症「1%」、高地脳浮腫・肺水腫「0.5%」

高所で何が問題となるかは、4つのHと言われています。

高山病_4つのH

4つのHは、下記の低酸素、低温、脱水、低血糖の頭文字を取ったものです。

Hypoxia 低酸素、Hypothermia 低温、Hydration(de-hydration) 脱水、Hypoglycemia 低血糖

予防接種の料金

高山病_予防接種の料金

ダイアモックス錠(250mg) 1錠 ¥100

急性高山病の症状で注意すべき点

よくある症状 注意すべき症状
頭痛 頭痛薬でも治らない頭痛
食欲不振/嘔気 吐く
睡眠障害 運動失調
めまい 周囲に無関心/寝てばかりいる
末梢の浮腫 無頓着、感情隠蔽

急性高山病の予防

高山病_急性高山病の予防

急性高山病に関して次のような経験が知られている。

  1. 以前に症状が出た方は次も出やすい。
  2. 前もって同様の高所を経験しておくと次回の症状は軽くなる。
  3. 登りのスピードが速すぎると症状は重くなる。
  4. 高齢者ほど頻度が高く、程度が強い。
  5. 慢性疾患のある方はリスクが高い。

これらを考えて、事前の準備を考えることが必要。

  1. 常日頃、有酸素運動能力をたかめておく。
  2. 出発前の高度馴化を計画する。
  3. ゆっくりと高度を上げる。とくに大切なのはキャラバン。
  4. 体調を管理するのは自己責任。チェックシートの利用を。
  5. 暴飲暴食を避ける。適切な水分摂取。
  6. 6000m以上での長期滞在を避ける。
  7. 持病のある方は、緊急時対応を主治医にきちんと確認しておく。

登山医学に必要な情報源

高山病_急性高山病の予防

・日本登山医学会

・国際ハイポキシアシンポジウム

・国際山岳連盟医療委員会

・国際登山医学会:ISMM

・The Consensus Statements of UIAA Medical Commission

診療内容